ラジカル制御って何? 三田市/神戸市北区外壁塗装
2022/01/11
元来塗料は、アクリルやウレタン、アクリルシリコンにふっ素などの樹脂名で呼ばれていました。
2015年頃に、超有名塗料メーカーの日本ペイントさんが突如「ラジカル制御型塗料」を発売いたしました。
当初、マンション市場では あまり受けなかったと ある塗料メーカーさんから聞きました。
しかし戸建て市場では、アクリルシリコンよりも上のランクとのキャッチフレーズにつられて人気商品へとなっていきました。
そもそも「ラジカル」って何?
「ラジカル」とは、酸素や紫外線、水などが顔料(酸化チタン)に接触することで発生する劣化因子をいいます。
①劣化の始まりは、塗装が完了した外壁面には太陽光の紫外線があたり雨があたります。
この紫外線等が樹脂を劣化させますが、酸化チタン(白色顔料)にあたるとラジカルを発生させます。
②劣化が進んでいくと、塗料に配合されている酸化チタンが太陽光の紫外線等によりラジカルを発生し、
樹脂や塗膜を分解していく。
汚れ等も付着しやすくなりますが、更に劣化が進んでいくと分解された部分がチョーキングとなります。
チョーキングが更に進むと粉状状態となり、雨などが降ると粉の上に付いた汚れなどが一緒に流れ、
一見きれいな表面に見える。これをセルフクリーニングと言う。
この現象は一見綺麗に見えるが、劣化した樹脂や塗膜が落ちて行っているので良い現象ではない。
③ラジカルではないが、一時期一世風靡した「光触媒塗料」はどんな感じ?
光触媒塗料は紫外線により酸化チタンから発生したラジカルを利用して有機分を分解して汚れを除去する
が、塗膜の樹脂分も劣化させてしまう。そのために、樹脂に工夫が必要。
光触媒塗料はTOTOさんが特許を取って力を入れて営業していましたが、今ではあまり聞かなくなりました。
④そこでラジカル制御
酸化チタンの表面をラジカルが発生しないようにコーティング(表面処理)し、樹脂の劣化を防ぐ。
それでも少しはラジカルが発生するので、ラジカルを捕捉する光安定剤を配合している。
又、紫外線による劣化を出来るだけ防ぐために紫外線吸収剤を配合するなど、塗料メーカーの努力は
すごいものがある。
⑤塗膜が強くなることによって汚れがつきやすくなる?
ラジカル制御を行い、シリコンやふっ素樹脂を使用した塗膜は非常に強くなります。
強くなった塗膜は劣化しないので汚れがつきやすいものにになります。
一般的な高耐候性塗料の汚染防止は塗膜表面が親水性になる汚染防止剤を配合して汚れを除去します。
汚染防止剤は塗膜表面に形成されるように設計されていますので、紫外線などによって徐々に劣化
していきます。この汚染防止剤の劣化が進むと、汚れがつきやすくなります。
少し難しいですが、これがラジカル制御です。
アクリルシリコン樹脂にラジカル制御機能をつけてもふっ素樹脂を超えることはありません。
2015年頃に日本ペイントさんが発売したアクリルシリコンよりも上のランクの商品は、アクリルシリコン樹脂のラジカル制御塗料です。
ですので、ラジカル制御塗料すべてがアクリルシリコンよりも上ではありません。
ウレタン樹脂のラジカル制御塗料は、アクリルシリコンよりも下になります。ちなみにふっ素樹脂のラジカル制御塗料もあります。
塗料技術は日々向上していますが、近年の猛暑などは塗膜へのダメージも大きく、期待対応年数通りの数字が期待できない場合もあります。
又、色が濃いと熱吸収が良いために劣化速度も速くなると考えられます。
建物は、建っている方角や立地条件などによって条件が様々です。
大切な建物を守るために、信頼できる塗装業者を探してください。
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