初めての外壁塗装完全ガイド⑤

建物診断は一言でいうと、お家の健康診断。

劣化状況や旧塗膜の状態、素地の状態など現状の把握を行い、どのような補修方法が適しているのかを判断します。

当日はまず、お客様に気になるところはないかお話を伺います。気になるところは特に入念に点検を行います。

次に、建物の平面図と立面図を拝見します。塗装する面積の算出の参考にしております。長さや高さが出ていない箇所は建物診断の際、実測します。また、築相当の年数が経過し、図面がない場合も実測しますのでご安心ください。

まれに、図面と窓の位置や大きさが違う場合がございます。開口部は塗装面積から省きますので、弊社では毎回実測をしております。

外壁を触ると白い粉状のものがつくことがあります。これがチョーキングと呼ばれる現象です。塗膜表面の樹脂が劣化し、塗膜内の顔料が露出、粉となって表れた状態です。塗膜性能が落ちてきており、このまま劣化が進むと外壁を傷めてしまう恐れがあります。塗り替えのサインとなります。ご自身でも簡単に、確認できますので、是非チェックしてみてください。

外壁にひび割れがあるかどうかを確認します。

ヘアークラックと呼ばれる髪の毛ほどの細かいひび割れから、目視ではっきりと分かるひび割れまで色々とあります。

発生個所により、原因は様々です。ひび割れの有無を確認するだけではなく、その原因も考えながらどのような補修が適しているかを考えます。

サイディングボードの欠けや腐食、旧塗膜の剥がれ、汚れの付き具合、色褪せの度合いなどをチェックします。

腐食など劣化した部分は、なぜ、そのようになったか原因を考えながら点検を行い、どのような補修方法が適しているかの判断を行います。

根本的な原因をそのままにして塗装をすると、一時的に表面上は塗装によりきれいになったとしても、不具合が再発してしまう可能性もあります。

汚れに関しては、どのような汚れかもチェック。神戸市北区・三田市は自然豊かな立地環境ですので、コケや藻の緑色の汚れ、カビの黒色の汚れに悩まれているお客様が非常に多いです。このような汚れがつきにくい塗料もありますので、どのような塗料がお客様のお家に向いているかも考えながら点検を行っております。

築１０年ほど経過すると、外壁表面の塗膜だけでなく、コーキングも劣化してきます。

コーキングに弾力性が残っているか、ひび割れや剥がれはないかをチェックするだけでなく、深さや幅も確認をするようにしております。

雨戸やその他箇所の塗膜の剥がれや摩耗、不具合がないかもチェックします。換気口や水切りなど、塗装ができる箇所かどうかの確認もしています。

外壁・屋根だけでなく、付帯部分も補修の有無が必要かどうか、どのような補修が適しているかを考えながら点検をしていきます。

屋根はドローンと高所カメラをを使って点検を行います。

一昔前は、屋根に上がって屋根の割れがないかどうかを確認していました。屋根に実際に上って点検をしますと、大変危険を伴いますし、経年劣化が進んでいる屋根ですと屋根に上ることで屋根材を傷めてしまう可能性もあります。

現在は、ドローンを使い、屋根の点検をしている業者がほとんどです。ドローンを使うことにより、安全にかつ短時間で点検をすることが可能です。また、全体だけでなく細部もしっかりと見ることが出来るため、小さな劣化も確認することができます。

撮影中に、モニターにて屋根の状態を確認することも可能です。

ドローンで点検した後は、高所カメラを使い、屋根材と屋根材の隙間、地上からでは分かりづらい２階部分の雨樋、破風板等の劣化を確認します。