外壁の汚れで困っている方いませんか？

外壁の汚れで困っている方いませんか？

　お客様が塗り替えを考え始めたきっかけの一つに多いのが、外壁の汚れ。神戸市北区や三田市は、公園や緑も多くとても自然豊かで住みやすい環境ですよね😊その立地ゆえ、外壁面の汚れは藻やコケ汚れが多いですね。

　先日、50代の某塗料メーカー営業担当者とお話しする機会があったのですが、「昔（30～35年前）の強溶剤形塗料は汚れなかったよね。やっぱり緻密な塗膜を形成するので、それが良かったのでは」、と当時を思い出しながら語りました。

　少し専門的な話になりますが、強溶剤塗料はある事件を境に水性化へと変わり、最近は使用されなくなりました。強溶剤塗料と水性塗料を比較すると、水性塗料の方が汚れやすいといわれています。しかし、現在の塗料のカタログをみると、水性塗料にも関わらずほとんどの商品が低汚染塗料と書いています。低汚染（汚れにくい）って本当？

　約25年前の塗料と比べると原材料・技術は進歩しています。そのおかげで汚れにくい塗料となっています。そのために低汚染塗料となっているのではないでしょうか。

　以前、評判や実績のある低汚染塗料で塗装をしましたが、１０年を経過すると北側外壁面に緑色の汚れが確認できるようになりました。ちなみに隣の家は同時期に塗装されていましたが５年で汚れていました😢（お隣が何の塗料で塗装されたかは不明）

　このように低汚染塗料で塗装をしても、汚れにくいということであり、汚れない訳ではありません。

 

では、なぜ汚れが発生するのか？

コケ・藻などの緑色汚れは、①水分②胞子などによって発生します。南側や西側の日当たりの良い場所は水分が溜まらないために汚れの発生は少ないです。北側は一日中　日陰の場所などは発生しやすくなっています。

　私の今までの実績の中で最も汚れが付きにくかった塗料は、

水谷ペイントのナノコンポジットW防藻＋です。

　１３年前に山間部中腹の住宅街でナノコンポジットW防藻＋で外壁塗装をしました。塗り替え前は外壁がコケ・藻などで緑色の汚れがひどく、オーナー様から汚れにくい塗料で塗装がしたいとご依頼があり、ナノコンポジットW防藻＋での塗り替えをご提案しました。先日久しぶりに伺ったのですが、塗装後１３年経過しますが、外壁には目立った汚れなどはありませんでした。

　ある塗料メーカーの営業担当者からも「ナノコンポジットW防藻＋はすごい！」という話を聞きました。その方は、家を建てた時にナノコンポジットW防藻＋で塗装をしたそうです。「お隣さんは１０年以内に２度外壁を洗浄したが、我が家はきれいなままです♪」と、うれしそうに自慢してくれました♪

 

　低汚染塗料のカタログには机上の試験結果が載ってはいますが、その結果が我が家の環境に適応するかはわかりません。営業担当によってはカタログに載っている性能を、「絶対に大丈夫！」とすすめますが、経年をたどると違う結果になっていることが多々あります。

　これは低汚染塗料に限らずですが、塗料の期待耐用年数も同じことが言えます。
　大手や老舗メーカーなどは机上の試験結果と今までの実績(自分たちの目で見てきた劣化状況)を考慮し数字を出していきますので、数字通りの期待耐用年数となります。

　一方、営業主体のメーカーは、高い数字を出していることが多いので１０年を超えて我が家の劣化状況を確認すると聞いていたことと違う結果になっているケースが多々ありますので、注意が必要です。

 

屋根も外壁同様、神戸市北区・三田市では建物診断をすると屋根（特に北面）にコケやカビ汚れが付着しているお家が多く、悩んでおられる方が多いです。

　屋根塗料では、汚れない塗料としておすすめできる塗料は残念ながらありません😢

これは、大手塗料メーカーさんにも確認しましたし、弊社の実績からもお勧めできるものは残念ながらありません。

　神戸市北区・三田市で塗装する屋根材として、スレート瓦・モニエル瓦が多いです。

この素材の屋根を塗り替えると、１０年経つと南側・西側は色褪せによる劣化、北側はコケによる汚染がよく確認できます。

　屋根は斜めになっているために雨が降ると全体的に濡れます。外壁に比べて屋根には水分が残りやすく、北側屋根は日照時間も短いためにコケや藻が発生しやすくなります。劣化した屋根材に水が残りやすくなるためにコケ・藻が生えやすくなります。

　屋根塗料にも防藻・防かび機能のある塗料がありますが残念ながら効果はわかりにくいのが現状です。